大腸菌（E.coli）や大腸菌群（Coliforms）は、食品や環境の汚染状況を把握する為に指標とされる衛生指標菌のひとつです。

食品が衛生的に取り扱われたかを判断したり、可食を判断する情報となります。食品が衛生的に取り扱われていないと食中毒の原因となる細菌が汚染している可能性が高くなり、食中毒のリスクが高まります。食品衛生法に基づく「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」や「食品、添加物等の規格基準」において、食品ごとに大腸菌数や大腸菌群数の規格が定められております。

また「水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準（生活環境項目環境基準）」では、ふん便汚染を的確に捉えていない状況がみとめられたことから、より的確な指標として 2022年4月より大腸菌群数から大腸菌数へ見直しされることになりました。本改正にともない畜産農場、下水処理場や浄化槽等からの排水対策が一層推進され、良好な水環境の創出に向けた取り組みが期待されます。
●参考情報：水質汚濁に係る環境基準の見直しについて（関東化学メディア）

製品概要

クロモアガー ECC

本培地は、環境省が定める生活環境項目環境基準の大腸菌数測定方法に則した特定酵素基質寒天培地です。大腸菌は青色コロニー、大腸菌群は赤色コロニーを形成するため、1枚の培地上で大腸菌と大腸菌群を区別することができます。

コロニーの画像はこちらをご参照ください。

ECブイヨン

食品を対象としたふん便系大腸菌群および大腸菌検査用培地です。
44.5℃、24時間培養し、ガスの産生が認められた場合はふん便系大腸菌群陽性となります。
ふん便系大腸菌群と確認されたものは IMViC試験を実施することで大腸菌の確認ができます。

乳糖ブイヨン

食品を対象とした大腸菌群の検査における推定試験および完全試験用培地です。
ガスの産生が認められた場合は陽性となります。
推定試験で使用する場合、推定試験陽性となった際は EMB寒天培地による確定試験をおこないます。
完全試験として使用する場合、グラム染色などの結果とあわせて大腸菌群陽性と判定します。

ブリリアントグリーン胆汁2%ブイヨン・BGLB培地

食品を対象とした大腸菌群の検査における推定試験用培地です。
ガスの産生が認められた場合は推定試験陽性となり、EMB寒天培地による確定試験をおこないます。

デオキシコレート寒天培地

食品を対象とした大腸菌群の検査における推定試験用培地です。
本培地上に赤色コロニーが認められた場合は推定試験陽性となり、EMB寒天培地による確定試験をおこないます。

製品一覧

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パンフレット

製品マニュアル